前回の記事の続きです。
落車してカーボンフレームのトップチューブにクラックが入ってしまいました。
ショックのあまり、どうやって帰ったのかあまり覚えておらず、気づいたら家でした。
▲前回とは別アングルからの画像。
くよくよしていてもしょうがないので、とりあえずこの後どうするか考えなければいけません。
カーボンフレームにクラックが入ってしまった後に取れる選択肢は大きく分けて5つかなと思います。
1. ロードバイクを卒業する
つまり、ロードバイクに乗るのを辞めるということです。
この後説明する3〜5を選択できる経済力がなかったり、落車のショックでロードバイクに乗るのが怖くなってしまったり、あるいは乗り続けることに家族の理解が得られなかったり。
そういった事情の人は、これを機会にロードバイクを卒業するという選択をするかもしれませんね。
ちなみに俺は辞めるつもりないです。
懐事情は寂しいし、家族の理解もすごく得られているとは言えない状況ですが、まだまだ走り足りないし、今現在満足に走れていないので、走りたい欲は衰える気配すらありません。
2. クラックの入ったフレームに乗り続ける
なかにはクラックを補修せず、そのまま乗り続ける人もいると思います。
わかります、その気持ち。俺も一瞬そう考えましたから。
クラック自体は小さいし、一見すると塗装が剥げただけのようにも見える。クラックを押しても凹んだりしない。だから、「このまま乗り続けても大丈夫そう」って思いました。
お金のことを考えると、なおさらこのまま乗り続けるのが最良のような気もします。
でもね、やめた方がいいと思います。まじで。
カーボンフレームは材質の性質上、目に見えない部分にもクラックが入っていたりするからです。また、放置し続けると、クラックの範囲が広がっていきます。
走っている最中にそれがきっかけでフレームがポッキリ折れたりしたら、最悪死ぬことだってありえます。検索してもそんな例あまり見つからないんですが、でもそれくらいのことは覚悟したほうがいいと個人的には思っています。
なので、クラックを補修せずにこのバイクに乗り続けるという選択肢は俺は取りませんでした。
3. 自分でフレームを補修する
フレームを補修する場合、自分で補修するという選択肢があります。
具体的な方法はネット上にたくさんあるので適当に検索してみてください。「カーボンフレーム 補修」とかで検索すれば出てきます。
チームメンバーに自分で補修する場合のメリット、デメリットを聞いてみたところ、以下のようなことを言っていました。
メリット
・安い(クラックの程度にもよると思いますが、1万円しないくらいだったそうです)
デメリット
・根気がいる
・しっかり直った保証がない
・補修後の塗装が大変(破損前の塗装と同クオリティにするのは難しいっぽい)
俺も安さに惹かれて、自分で補修しようかと思いました。
でも、完全に直ったという保証がないのは怖いし、子供が小さいから補修のためにまとまった時間を確保するのが難しい。作業スペースを確保するのも大変そう。そして何より、とても不器用なので、失敗する可能性がかなり高い(チームメイトにも失敗するイメージしかない、と言われる始末)。
というわけで、自分で補修するのも早々に諦めました。
4. 業者にフレームを補修してもらう
世の中にはいろんな“プロ”がいるもので、それはカーボンフレームの補修に関しても同様です。
代表的なところでいうと「カーボンドライジャパン」という業者がいます。
ここならカーボンフレームのクラックをきれいに直してくれ、そのうえ塗装もけっこうきれいに仕上げてくれるそうです。ウェブサイトに詳しい事例紹介とか掲載されているので、気になる人は検索してみてください。
ただネックが3つありまして。
ネック1. フレームを裸の状態にする必要がある
カーボンドライジャパンにフレームを補修してもらうには、フレームからコンポ等のパーツ類をすべて取り外し、裸の状態にする必要があります。
「なんだ、そんなことか」と思う人もいるでしょうが、不器用な人や時間がなかなか取れない人からするとけっこうハードル高いんですよね。
例えば俺は、さっき言ったように不器用なので、自分でメンテやらパーツ交換やらするとかえって時間がかかるし、失敗して余計に出費がかさんだりするので、殆どの作業を行きつけのショップにお願いしています。
そうすると困るのが、カーボンドライジャパンに発送しようにも、工具を持ってないのでフレームを裸にできないんですよね。
あと、子供が小さいこともあって、まとまった時間が取れないし、取れたとしても子供が乱入してくるので、バラす時間を確保するのがけっこう難しいです。
ネック2. 自分で発送しなければならない
自分でフレームを梱包して発送しなければいけないのもネックですね。
輸送中に破損しないようにしっかり保護・養生しなければいけないし、フレームが入る大きさのダンボールを用意するのも面倒です。
時間的に余裕があればどうにかなると思いますが、あんまりやりたくはない作業ですよね。
ネック3. 補修費が高い
プロに頼むはぶっちゃけ結構高くつきます。カーボンドライジャパンのウェブサイトに掲載されている価格表を見た感じだと、トップチューブの補修には6万円ほどかかるようです。
ただ、あくまで概算なので、実際にフレームを送ってもらい、ちゃんと見積もりをとってもらったら6万円以上になることもあるでしょう。
また、見えない部分にクラックやカーボン層の剥離が起きていないか検査してもらう場合、追加料金がかかるようです。
自分は素人なんでこの価格が妥当なのかどうか皆目検討もつきませんが、安心と時間をお金で買うという考えの人もいるでしょう。
といったように、こうしたデメリットとメリットを天秤にかけて、業者に補修を依頼するかどうかを決めることになります。
5. 新しいフレームを購入する
新しいフレームに買い換えるという手段もありますね。
この選択肢はデメリットらしいデメリットがないですね。お金を除いては。
乗りたいフレームがあって、お金に余裕があるのであれば、たぶんベストな選択だと思います。
というわけで、カーボンフレームが破損してしまったローディーに残された選択肢は5つくらいあるわけですが、俺はどうするのかというと…正直決めかねています。
う〜ん、どうしよう…。
次回に続きます(まだまだ続くよ!)