「ゆるポタ」という謎の言葉
ロードバイク用語(?)の1つに「ゆるポタ」という言葉があります。「ゆるいポタリング」あるいは「ゆるくポタリングする」の略です。
で、最近思うんだけど、この「ゆるポタ」って言葉、おかしくね?
wikipediaで「ポタリング」の意味を調べてみると、
ポタリング(pottering)は、自転車またはオートバイ[要出典]であちこちを気楽にぶらつくこと[1]で、「のんびりする」とか「ぶらつく」意味の英語「potter」に現在分詞や動名詞を示す接尾辞「-ing」を付けた造語である
......ということらしい。
まあ、簡単に言うと、「自転車でする散歩」のことですね。実際、ポタリングというとゆっくり目のペースで走ることを指します。
だとすると「ゆるポタ」ってなに?って話ですよ。
だって「ゆるいポタリング」ですよ。頭痛が痛い、みたいなやつですよ。馬から落馬、みたいな。
もともと「のんびりする」とか「ぶらつく」って意味の言葉にわざわざ「ゆるい」って言葉をかぶせてるわけだから、当然、「ゆるくないポタリング」があるってことじゃないですか。
・・・・・・。
えーっと、「ゆるくないポタリング」ってなに?
ゆるくないってことは、ガチってことですよね。つまり「ガチポタ」。
・・・・・・。
うーん、「ガチポタ」ってなに?
「ゆるポタ」があるなら「ゆるくないポタ」があってもおかしくないと思うんだが、ゆるくないポタリングってなに?
— ドコデモ (@dokodemo173) March 10, 2016
かの高名なid:komochipedal氏は「遅いけど重いギアで走る」のがゆるくないポタリングじゃないか?って言っていた。
速度は緩いんだけど、ギアは重いとか? https://t.co/nxvB3xVr4q
— トシモス (@toshimosu) March 10, 2016
しかしですね、どんなに重いギアだとしても、踏んでるうちに速度が上がるじゃないですか。そしたら、もはやポタリングではない。
かといって、もっと重いのにギアチェンジすればいいかというと、その行き着く先はアウタートップなわけですよ。アウタートップのポタリングって……もはや詐欺ライドの別名やろ。騙す気マンマンじゃねーか!
一瞬、「ハードなルートをゆっくり走ること」とも思ったりしたんだけど、これもなんか違うんだよね。
@toshimosu あるいは速度は遅いけど獲得標高3000mとか?
— ドコデモ (@dokodemo173) March 10, 2016
ヒルクライムの速度がゆっくりになってしまうのは仕方ない、というか当たり前のことだし、獲得標高3000mとかになるコースなんてゆっくり走ろうがそれなりに走ろうが辛いものは辛いわけですよ。そんな苦しみながら走ることを「散歩」と呼べるのかどうか怪しいし…。
仮に「ガチポタ」が「本気のポタリング」という意味だとすると、今度は「ゆるポタ」が「本気じゃないポタリング」、つまりポタリングじゃないってことになる。
……それ、普通に走るってことだよね?
というわけで、「ゆるポタ」「ガチポタ」の定義がよくわからない。よくわからないけど、「ゆるポタ」という言葉が存在する限り、その反対である「ガチポタ」の概念も存在する。
よ・く・わ・か・ら・ん・!
そんなわけで、これまでさんざん「ゆるポタ」という言葉に騙されて詐欺ライドを経験してきたあなた!
3/12に一緒に走りませんか?
安心してください、俺は正直者ですからウソは言いませよ。よーく、聞いてください。
ロードロのグループライドは詐欺ライドです!
みんな騙す気マンマンです!
ちゃんと事前に「詐欺ライドだ」と明言しているので、詐欺ライドではありません。
それではあなたのご参加お待ちしてます!