ロードバイクの「ロ」

横浜在住・グループライド系ロングライド派。クラブ・ロードロ代表。メンバー募集中!

我が家にローラー台がやってきた。あるいは、お兄さんから良い子のみんなへのアドバイス。

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朝7時起床。まだ寝ているビッグボスを横目にベッドから抜け出す。すぐに顔を洗い、パジャマからジャージに着替える。

気分がいいのは、決して今日の天気がいいからというだけではないだろう。
心当たりはある。昨晩届いたローラー台がそれだ。
ついに届いたという事実だけで、すでにテンションが高くなっているのが自分でもわかる。
朝食をとろうかと思ったが計画変更。先にローラー台を使ってみたくなった。

ダンボールの前にあぐらをかき、開ける。中にはパーツごとにバラバラになっているローラー台があった。
組み立てるために手を伸ばす。が、先にロードバイクをベランダに持ってこようと思い立つ。

立ち上がり、玄関から外に出てマンションの裏手に向かう。駐輪場に停めてあるロードバイクを取りに行くためだ。
よかった。今日も盗まれてない。バイクが盗まれてないかどうか、いつもドキドキしながら駐輪場につながる鉄扉を開ける。いつになったらこの緊張感を味わわなくてよくなるのだろうか。早く広い家に引っ越したい。

雨除けのためにかぶせてあるカバーをどけて鍵を外す。
車体を軽く持ち上げ、後輪を挟んでいるミノウラのバイクスタンドも外すが、少しもたつく。いつまでたっても一発で外せるようにならないのはなぜだ?

左手で左ハンドルを、右手でトップチューブの真ん中あたりをつかみ、もと来た通路を戻る。
鉄扉の前でいったんバイクを下ろし、扉を大きく押し開ける。すぐさまロードバイクを持ち上げ、扉が閉まる前に体をねじ込んですり抜ける。
この扉は手で支えていないと勝手に閉まってしまうため、ロードバイクをつかんで両手がふさがっている今の状態では、こうして通るしか方法がないのだ。

玄関の前で隣人とすれ違う。
会釈する直前、「やだ、またやってる」みたいな顔をされた。この人は俺がロードバイクをいじってるのを見るたびに、そんなリアクションをする。
初めは申し訳なさを感じたものだか、今ではなんとも思わない。ロードバイクのためにはマンション住人が向ける奇異の視線など気にしてられないのだ。

玄関を開け、ロードバイクを持ったまま入る。
さて、ここからが難関だ。ただでさえ狭い我が家の中でも最も狭い廊下。そして、その先に待っているダイニングキッチン。ロードバイクをどこにもぶつけずに通り抜けなければならない。
もし、テーブルや食器棚にでもぶつけてしまったら……か、考えたくもない。おそらくビッグボスの雷が落ちるだろう。恐ろしすぎる...。
第一種戦闘配置!気を引き締めていけ!と頭の中で警報が鳴り響く。

手を使わずに靴を脱ぎ、慎重に足を一歩踏み入れる。前輪はもちろんのこと、後輪もぶつからないように後ろを何度も振り向きつつ、少しでも邪魔にならないように体を斜めにして、ゆっくりと廊下を通り抜ける。
普段であれば廊下とダイニングキッチンをつなぐ扉が閉まっているのだが、駐輪場に向かう時に開けておいたので、今は障害にならない。
計算しつくされた自分の行動を自分で褒めたくなるが、ぐっとこらえる。まだだ、まだ喜ぶのは早い。

開け放たれた扉口の向こうにはテーブルがある。
まずい、テーブルの脇を通ろうにもイスが邪魔して、ロードバイクが通り抜けるスペースがない…!!
両手がふさがってる状態では、イスを移動させるのもままならない。しかたなく頭の上まで持ち上げ、テーブルの上を通す。すでに酷使され尽くした上腕二頭筋が悲鳴をあげている。がんばれ、がんばるんだ俺の筋肉!
タイヤに付着した汚れがテーブルの上に落ちないように慎重に慎重に移動する。

ふぅ…難所を通過したので一息つく。
後はもうベランダまで一直線だ。とくに障害になるようなものはない。
窓のサッシを左足で左にスライドさせ、ベランダに出る。
安心したせいか思わず屁が出る。大丈夫だ、家なので問題ない。家と勘違いして会社でこいてしまったあの日を俺は忘れていない。太陽がまぶしいぜ。

室内に戻り、ローラー台の部品を取り出す。意外とパーツが多いな。説明書を見ずに勘で組み立て始める。
しかし、ネジが外れず、それ以上組み立てられない。
しかたねぇ、説明書でも見ておくか…。同梱されている説明書を手に取る。

ん!?

必要なもの。じゅ、10mmスパナ…だと!?

うちにスパナはない。あるのはドライバーと六角レンチだけだ。
ディノスベルメゾンなど、通販で家具を買うと、たいてい工具も付属しているので、今回もそうだろうと思っていたのだ…。
俺は自分の迂闊さを呪った。

良い子のみんな!
ミノウラの固定ローラーを買うときは、レンチを用意しておくんだそ!