全体を見ているようで、ほんの一部分しか見ていない

鏡 / ryumu

会社の近くに小さな自転車屋がある。あるとき自転車雑誌を読んでいたら、この店のオーナーが出ていて驚いた。
記事に掲載されているプロフィールによると、なんとマウンテンバイク界ではカリスマ的人物らしい。
何度か見かけたことがあるけれど、そんなにすごい人だとは思いもしなかった。というか、俺の中では小汚い自転車屋のオヤジという認識でしかなかった。
たぶん、ロードバイクに興味を持たなければ、そして自転車雑誌を読まなければ、そのオヤジの真の姿を一生知ることはなかったかもしれない。

同じようなことが、先日行ったヤビツ峠にも言える。
ヤビツ峠はロードバイク乗りにとっては聖地と呼ばれるくらい有名だ。でも、自転車に興味のない人にとってはただの峠道だろう。
地元の人たちなら、あそこが「ヒルクライムの名所」であることををさすがに知っているかもしれないが、同じ市内でもちょっと離れれば知らない人の方が多いと思う。
俺は大学時代、山登りを少ししていたので丹沢には何度か行ったことかあるけど、ヤビツ峠が自転車乗りのメッカだとは最近までまったく知らなかった。

同じものを見ているようで、じつはまったく違う見え方をしている。
ガラクタが実は超プレミアもののお宝かもしれないし、すごく下手な絵が実は何億円もする名画かもしれない。そして、その逆もまた然り。

俺たちが見ているのは物事の一面でしかない。

グループライドのお知らせ
2014/4/27（日）にグループライドします。
朝６時半に山下公園に集合し、三崎漁港に行ってみんなでマグロを食べます。
詳しくはコチラ↓
http://tyari.hatenablog.com/entry/2014/04/17/191722