「自転車で行ける距離」に対する認識の違いが不幸を生むのではないか、という仮説。
ロードバイクに乗るようになって、世間一般の「自転車で行ける距離」と自分の中での「自転車で行ける距離」に大きな隔たりができました。
以前このブログにも書いた通り、俺は走行距離に達成感を感じるので、ロードバイクに乗るときはたいてい100km近く走っています。
ロードバイクに乗る時間を確保するには? - ロードバイクの「ロ」
おかげで、今では100kmというのがたいした距離には思えなくなりました。これって何も俺だけじゃなくて、みなさんもそうではないでしょうか?
距離に違いはあるとしても、ロードバイク乗りにとってはよくある話だと思います。初めてロードバイクにまたがった時、ママチャリとは比べ物にならない加速性能と最高速度に驚き、そして、それまでせいぜい10km程度しか走れなかったのが、20〜30kmでも余裕で走れるようになる。そんなふうに、それまで持っていた「自転車」に対する認識がガラリと変わったはずです。
ロードバイク乗りにとっては20kmなんて鼻歌歌ってたらあっという間。100kmなんて、俺なら夕飯の献立考えていたらいつの間にか走っていたレベル。人によっては200km、300kmも自転車で行ける距離だと思います。
でも、ロードバイクに乗らない「普通の人」からすると、ロードバイクも自転車な訳で、ママチャリと同じ認識なんですね。彼らからすると、自転車で行ける距離というのは10km程度。20kmはもう自転車で走る距離じゃないし、100kmなんていったら気違い扱いです。
ところで、ここ数ヶ月の間に俺の身には厄年かのごとく、体調面の問題が立て続けに起きました。耳の病気、謎の高熱、頻繁な偏頭痛など、医療費がかさむイベントが目白押しです。そんなわけで、妻が俺の体調を大変心配をしております。
そんな中、俺が週末に「これから自転車で100km走ってくる」というと、それはもう大変心配されます。
「そんなの異常だよ!体調の悪い人の走る距離じゃないでしょ」
興奮した妻をなだめて落ち着かせ、理解させるだけで一苦労。どんなに「ロードバイクにとって100キロはたいしたことないんだって。あっという間なんだよ」と言おうが聞く耳を持ってもらえず、なかば喧嘩別れのような状態で走りに行くことも。
俺の体調を心配して言ってくれているというのは十分わかるのですが、どうしても自転車欲に勝つことができず…。妻よ、申し訳ない。
そんなわけで、この「自転車で行ける距離」に対する認識の違いが、世の既婚ロードバイク乗りを苦しめているのではないかと思う今日このごろです。